ディーゼル車に軽油ではなく
灯油を入れて燃料代を
安上がりに・・・
軽油と灯油は性状的に近いので
とりあえず走ることはできますが
公道を走る車に灯油を入れて走れば
これは脱税行為で犯罪です。
でも、バレなきゃいいでしょ!?
そう思って灯油を入れてしまうなら
脱税によって燃料代を抑えるどころか
高額な修理代が発生して
本末転倒な状況になるリスクが!
では、その高額修理になる
灯油を入れることで壊れてしまう
部品とは・・・
ディーゼル車に灯油を入れて
故障してしまう高額部品とは・・・
燃料噴射ポンプ!
エンジンンに燃料を供給する
重要な部品である「噴射ポンプ」。
【噴射ポンプ 参考画像】
こんな感じの意外と
こじんまりとした部品ですが
軽油ではなく灯油を入れて走ると
この噴射ポンプが故障してしまい
高額修理に見舞われます!
修理するとなれば
20万や30万が飛んでいく
高額な修理代は覚悟です。
トラックなら車種によっては100万コースとか・・・
ではなぜディーゼル車に
灯油を入れると故障するのか。
その理由は・・・
灯油には潤滑剤が入ってないから!
噴射ポンプや噴射ノズルは
常に高圧にさらされていますが
潤滑剤が入っていない灯油で
エンジンを動かしていると
金属部分などが摩耗していき
パワー不足や安定しない、
煙がスゴイなどエンジン不調を
招いてしまいます。
そして噴射ポンプが壊れ
修理する際に新品より安価な
リビルト品で修理しようにも
灯油で壊れた噴射ポンプは
内部が「全損状態」なため
リビルト品を購入できなかったり
通常の価格に追加料金が発生したりと
困った状況に陥ります・・・
※不正軽油のような品質が悪く
「水分」が混入してるようなものを使っても
噴射ポンプに深刻なダメージが・・・!!
そのためリビルト工場によっては
レア品の噴射ポンプの場合には
「水入り破損は出荷不可」なんてことも!
噴射ポンプをはじめとした
ディーゼル車特有の部品が故障したら
浮いた燃料代など一瞬にして
吹き飛び【安物買いの銭失い】という
言葉がぴったりな状況なので
隠れてコソコソ灯油を使わずに
ちゃんと軽油を入れて走るのが
結果的に安上がりと言えます。
また、余談ですが
廃食用油から作られる
「バイオディーゼル」も
環境面、エコの観点からはよくても
この噴射ポンプにとっては
非常に厳しい状況で・・・
やはり軽油とは性状、物性が異なり
潤滑性の面でも厳しいようで
バイオディーゼルを入れてて
噴射ポンプが壊れた場合には
内部が全損扱いになるような
ハードな壊れ方に!
そのためリビルト品の
噴射ポンプを製造する工場でも
バイオディーゼルを入れてた車両は
リビルト品を先に出荷はしてくれず
壊れた噴射ポンプを工場に送る
「現物修理」しかしてくれません!
環境問題や廃油の問題を
バイオディーゼルで貢献する
といった考えなら別ですが、
バイオディーゼルで経費削減
といった考えで導入するなら
結果的には噴射ポンプの故障による
修理代や修理中に車が動かせない
といったコストによって帳消しどころか
バイオディーゼルの方が高くついた
といった結果になるリスクがあります。
どうぞご注意くださいませ・・・!