【比較】E92 BMW M3のDCTとマセラティのMCシフト

M3 中古

E92のBMW M3に乗り換えて半月。

デュアルクラッチの
M-DCTを渋滞も含めて
色々な場面で乗った中で

以前乗っていたマセラティの
グランツーリスモSのMCシフト

シングルクラッチセミオートマと
比較してみたいと思います!

 



 

E92 BMW M3 M-DCT マセラティグランツーリスモ シングルクラッチ

 

渋滞中の扱いやすさは?

これはE92 M3のDCTミッションの
圧勝と言えるほどラクチン。

マセラティのセミオートマは
乾式シングルクラッチゆえに
ノロノロした渋滞のような場面では

クラッチのムダな摩耗を気にして
アクセルを踏んだり離したりと
気を使うような状況。

しかし、そうやって気を使ってても
渋滞にはまっているとクラッチに
熱がこもってしまうのか

クラッチがミートする時に
ジャダーのようなフィールの変化が。

それに比べM3のM-DCTは
湿式のクラッチなので

ズルズルと半クラ状態が続くような
過酷な状況にあってもマセラティの
セミオートマのようなジャダーなど
フィールの変化も特になし。

湿式だから無駄にクラッチが摩耗する
精神的ストレスからも解放されましたし・・・

さらにはBMW M3のMDCTなら
アクセルをチョンと触れれば

クリープのようなアクセル踏まずに
ノロノロ動く機能が備わってるから
便利だし渋滞時は重宝!

この湿式であるという点と
クリープ機能があるという2点が

渋滞中でもストレスフリーでいられる
BMW M3のDCTのうれしいポイント!

 

余談ですが買ったE92 M3、
28000㎞の中古でDCTのオイルは

過去に交換した形跡がなさそうだから
DCTフルードを交換しに行きました。

その交換したショップで聞いた話では
M-DCTのクラッチは7~8万㎞は
十分持ってくれるらしい。

このクラッチの耐久性、

マセラティクーペやグランスポーツ、
クアトロポルテのセミオートマだと
2~3万㎞でクラッチ交換、

グランツーリスモで3~4万㎞
といったぐらいの耐久性だから
M-DCTはやはり長持ちだなと。

あと、28000㎞で交換した
DCTフルードですが

抜いたオイルが思いのほかキレイで
オイルパンのマグネットに鉄粉も

ごく僅かにしか付着してなかったのが
印象的だった今回のオイル交換。

ショップ曰はく5万㎞までに
交換するぐらいでも大丈夫らしい。

ちなみに今回のDCTフルード交換、
オイルパンの交換と合わせてで12万ちょっと
なぜかオイルパンも丸ごと交換しないといけないから
その分がちょっと高くつきますね~

BMW M3 中古

 

DCTの気に入らない点は?

渋滞走行もストレスなくこなす
とっても素敵なBMW M3のDCT。

しかし、1点だけ気になる部分が!

何が気になる部分かというと
アクセルを完全に離してから
再度踏み込む際に・・・

「カツンっ」

という音と軽いショックが
出ることが気になるポイント。

たとえば住宅街の細い道の十字路で
アクセルを離して惰性で徐行して、

十字路過ぎたからアクセルを
軽く(気を使いながら)踏んでも

例の「カツンっ」っていう
金属音と軽いショックがでるのが
ちょっとな~っていう感じ。

こういう場面でマセのMCシフトは
しっかり半クラ「ヌルヌル」した
部分が入ってからつながるから

ショックも何もなく
スムーズに走ることができる。

あ、あとMDCTで気になる点というか
もう慣れてしまったけど

減速時の自動シフトダウンも
ちょっとクセがある部分が。

街中をフツーに流してても
けっこう5速以上に入っていることも
少なくないE92 M3のDCT。

で、信号などで減速する時に
5速以下、たとえば4速で走ってたら

4⇒3⇒2⇒1とスムーズに
自動シフトダウンをしてくれるけど

これがたとえば5速だと
ブレーキをかけて減速していくと

5⇒2と一気にシフトダウンするから
エンブレが効きすぎて前のめる!

これは制御のクセと認識して
5速以上なら4速までパドル引いて
手動シフトダウンしてから

あとは自動でギヤを落とさせるように
するようにしたからいいけど

この方法に慣れるまでは
急なエンブレで前のめるから
ちょっとな~って感じでした!

e92-m3-m-dct

 

音を楽しむならMCシフトの勝ち?!

マセのディーラーで聞いた話では
フェラーリ、ランボルギーニなどで

DCTのモデルではなくあえて
シングルクラッチのセミATモデルを
選ぶ顧客が少なからずいるそうです。

例えばフェラーリなら
DCTの458ではなく599にしたり、

ランボルギーニならウラカンではなく
“あえて”のガヤルドだったり。

その理由はシングルクラッチ特有の
フィールがDCTよりいいとのことで。

そんな人いるの~?!
って乗り換える前は思ってましたが

シングルクラッチのセミオートマから
DCTのM3に乗り換えてその気持ちが
ちょっとわかった気がします。

シングルクラッチのセミオートマは
クラッチ切ってシフトレバー動かして
今度はクラッチつないで・・・という

MTミッションと同じような
起承転結あるそのフィールや
排気音の抑揚。

たしかにグランツーリスモSの
MCシフトの時はシフトダウンの際の

ファンっっっ・・・」

っていう響き渡るサウンドが
超気持ちよかった・・・

ヒール&トゥで
しっかりアクセル煽ってます
って感じのサウンドが!

その点、BMW M3のDCTは
ブリッピングはしてくれるけど

効率的で無駄なく必要最低限な
ブリッピングの感じだから

ボッ・・・フゥゥゥン~

と味気ないシフトダウンの
サウンドになって・・・

こんなだからサウンド面では
シングルクラッチのセミATのような
高揚感は個人的には少ないと思う。

でも、DCTはDCTで
その超速で至極なめらかな
シフトアップやシフトダウンは

シングルクラッチのセミATや
マニュアルミッションとは

異なる種類の気持ちよさがあり
クセになってしまう・・・

グランツーリスモSのMCシフトは
DCT顔負けの0.1秒でシフトチェンジを
完了する超速モードもありますが

たしかに速いは速いけど
シフトアップする時にしっかり
構えてないと前のめる感じもあるし

ガツンガツンとしたショックは
どう考えても機械的にダメージを
与えているようにしか思えないほど。

シングルクラッチのセミオートマの
抑揚あるフィールやサウンドは
たしかに魅力はある。

しかしこの超速モード以上の
変速スピードを持ちながら

滑らかで減速感なくシームレスに
変速を完了するM-DCTは

洗練され運転に没頭でき
爽快で気持ちいい・・・

M-DCTはシフトアップ&ダウンの
サウンド面では一歩引けを取るが

それを補って余るだけの
気持ちよさを持っていると思う。

もしあなたがMT派だったとしても
E92、E90のM3を狙っているなら
DCTも試乗してみるべき。

シフトノブから伝わるフィールは
無くなってしまいますが

「クラッチとの対話」は
MT車同様にしっかりありますし

ウルトラスムーズな変速は
きっとクセになると思います^^

BMW M3を中古で狙っているなら
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