韓国車は日本車を超えた?その進化に驚異を感じる・・・

韓国出張

毎年、年に数回は
韓国へ出張に行きますが
行くたび思うのは「韓国車」の進化。

正直、日本人として
日本車の今後が心配になるような
脅威すら感じる部分があります。

今回はそんな韓国車の今を
レポートしたいと思います!

 





 

さて、今回の韓国出張で
アテンドしていただいた時に
のせてもらっていたクルマは・・・

ヒュンダイのグレンジャー。
ヒュンダイグレンジャー

日本車でいうとティアナや
50フーガクラスのミドルサイズの
セダンでしょうか。

いまでもたまに個人タクシーで見る
日本人が知っているグレンジャーとは
全くの別物・・・
グレンジャー旧型
たまに見ますよね?ヒュンダイのタクシー

この10年ぐらいで韓国車のデザイン
かなりの変貌をしてますよね。

BMWやアウディなど
ヨーロッパメーカーの技術者や
デザイナーなどを引き抜くことで

デザインや性能面で著しい
進化をしていますが

この新型のグレンジャーも
高級感あるデザインがまず目を引きます。

インテリアの質感もフーガや
ティアナクラスの質感はありますし
デザイン面でも凝ったつくりしてます。

ヒュンダイグレンジャーの内装

今回出張中に同乗させてもらった
この新型のグレンジャーは

テールランプの上に「300」って
グレードを示すバッジがあったから
おそらく3リッターV6だろうか。

走り出すとV6の滑らかなフィールと
低回転で変にこもる感じもなく静か。

で、最近の韓国車でいつも思うのは
オートマの連携、制御がうまいな~
ってこと。

最初はCVTかな~って思ってたけど
後部座席からタコメーターを見てると
2000rpmくらいでシフトアップし

ハリが1500rpmくらいに落ちてたので
どうやらフツーのトルコンATのようだ。

それにしてもスムーズだし
かといって滑らせ感は感じない。

ATのメーカーがどこ製かは不明だが
最近乗る機会が多いZFの8ATより
スムースで好印象。

ホントCVTかと思ったほど
変速したのを気取らせないし

そんなスムースでいながら
ダルさを感じさせない両立は

国産車、外車問わず
意外とできていないクルマが
少なくないので

これはけっこうスゴイかなと
個人的には思う次第であります。

※ブルーバードクラスのヒュンダイアバンテ、
CX-5クラスのSUVのヒュンダイサンタフェ、
あと起亜のK5なんかにも同乗しましたが
どの韓国車もこのATのしつけの良さを感じさせられます。

グレンジャーのインテリア

次に乗り心地はどうか?!

こちらもなめらかで静かな
新型グレンジャー。

日本と比べて道の悪い
韓国の道路でこの乗り心地、
スゴイなと感じます。

そうそう、余談ですが
日本って道路のキレイさ、
状態の良さは世界一じゃないかって
海外に行くたびに思います。

日本にいると年末や年度末になると
いたるところで工事渋滞して

掘って埋めてばっかして(怒)

と、思っちゃいますが
そのおかげで日本の道路って
デコボコの少ないキレイな状態が
保ててるんじゃないかと思います。

そう思ってしまうほど
海外の道路は状態が悪いですが
韓国の道路も日本と比べれば
けっこうガタガタしてます。

韓国では一般的な都市部で
片側3~4車線は当たり前。
(交差点だと片側6車線、両方で12車線とか!)
韓国 道路事情

これだけ車線がたくさんあって
右折もアメリカとかみたいに
信号待ちしないで曲がれるのに
渋滞するんだから

どれだけ台数走ってるんだと
いつ来ても思ってしまいます。

で、渋滞してなければ
都市部は真っすぐな道が多いから
けっこう70~100㎞/hぐらいで
走り抜けるような状況になるので

ホント古いクルマで走ってると
時々クルマ壊れないか?!
ってくらいの衝撃がくることも。

それぐらい日本と比べて
クルマに厳しい状況ですが

新型のグレンジャーは
そんな環境であっても
しなやかな乗り心地とボディの
しっかり感を感じさせてくれます。

内装がガタピシいったりビリビリと
低級なビビり音や微振動も出ない。

日本と比べて厳しい路面で
100㎞/hぐらいですっ飛ばしてても
こんな調子だから脱帽です・・・

ホントこういった面を考えると
この同じ環境で日本車を走らせたら
どうなんだろうと心配になるほどの
しっかりしたフィールを感じさせます。

キア スティンガーが美しすぎる!

路地裏を走ってもらってる時に
前からワイド&ローの異彩を放つ
白いクルマが現れ

ジャガーXK-Rかな?

なんて思ってみてたら
キアのスティンガーGT!

キア スティンガーGT

鮮やかに発色するホワイトに
黒いボンネットダクトのコントラスト、

そして低く構えたような
ワイド&ローのアピアランス。

ネット上の情報やYoutubeなんかで
その存在は知っておりましたが

今回初めて実車を見た感想は
写真より現車はもっといいというもの。

すれ違うほんの数秒でしたが
思わず目を奪われるほどの
美しさとオーラを放っておりました。

起亜スティンガーGT

欧州市場では人気と聞いてましたが
肝心な韓国内では奇抜すぎるためか
いまいち人気はないらしいです。

※ヒュンダイのヴェロスターも
その斬新なデザインゆえに「オバケ」と言われて
あんまり韓国内では人気がないらしい。
現代ヴェロスター

でもこうしたデザインの面でも
日本で攻めてるのはマツダくらいなんて
評する海外ジャーナリストがいるほど

デザイン面でコレといった評価が
されなくなってきている日本車、

そして自分自身も日本で
「オッ!」と思わされるような
目で追いかけてしまうような
クルマが無くなっているなかで

今回キアのスティンガーは
ひさびさに目を奪われる体験でした。
スティンガー

韓国内のクルマ事情

最近では韓国内で韓国車が売れない、
外車の伸びが著しいなんていう
ニュースを見たことがありますが、

自分が1週間ほどインチョン周辺で
目にした光景で感じるのは

相変わらずヒュンダイ一択
といっても過言ではないほどの
圧倒的シェアではないかと。

日本車、ほとんど見ないですね~

一時期、日産キューブが大人気
なんて聞いたことがありますが・・・

韓国ドラマ内で使われる車両に
インフィニティやレクサスなんかが
使われるようなスポンサー活動も
いろいろとしてるみたいですが

インフィニティは過去数年の出張で
1回ぐらいしか見たことない。

ルノーサムスン名義での
J31の初代日産ティアナは
いまでも結構走ってますが・・・。

ホンダはCR-Vとかシビック、
トヨタはカムリをたまに見るくらい。

30プリウスなんかは
韓国内では「メタルスライム」級の
出現率の低さ・・・

BMWは車両火災事故があってからは
そのイメージを引きずってるとのこと。

逆に日本ではあまり見ない
シボレーやキャデラックなんかの
中型セダンはよく見ますね。

東京から2時間程度で行けるような
お隣の国であっても海を渡れば
こんなにも状況が違うのかと
驚いてしまうほどの異なりようです。

いずれにしても魅力的なデザインや
フィールを感じさせてくれる
韓国車にちょっと脅威を感じるし

日本車よ、このままで大丈夫か?
と思ってしまう今日この頃です。

 

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